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看護師のお悩み事例&解決策

医師から怒鳴られる看護師

今回の病院が初めての就職で、新卒として雇われました。趣味が好きなので、「趣味と仕事を両立することができる」と謳っていた病院に就職しました。新人なのに回復期リハビリテーション病棟への配属というのは、普通の一般科と比べて処置なども少なく技術をしっかり学べるだろうかという不安はありましたが周囲のフォローと、同期と一緒に勉強会をすることでなんとか楽しく仕事をしていました。

医師によるパワハラ!

新人9カ月目になって新しい医師が病棟に配属されたんですが、その医師の職員に対する態度に不満でした。患者さまに対する態度は真面目で、仕事もこなされてはいたんですが、職員がミスをすると詰所の中で大声で怒鳴ったり、気に入らない職員だと声をかけても「私はあなたに用はないんだけど」というような発言が多々みられ、また無視などもしていました。
私も1年目でしたので至らない事は多々あるから怒られるのは仕方がないと思いつつもも、その医師の機嫌に左右されて詰所で怒鳴られることもありました。また私の担当患者の退院指導の手続きが、私が休みの間に行われていたのですが、それについて医師が「私は指示を出していないんだけど」とカンカンになって問い詰められました。私も知らないことだったので慌てて調べたんですが、記録などもなく詳細が不明でその旨を医師に報告した所、「詳細がわからないものをサインしなければならないの?!」とそれはもう大激怒でした。結局その手続きをしたのが医師のお気に入りの看護師だと分かると態度は一変し、「あらそう」と言って書類にサインをしました。そういう経緯があってから、その医師と出なければならないカンファレンスには怖くて出られず出勤拒否なりました。


精神的にボロボロ

同期や病棟師長、病棟の先輩方、同じく看護師である両親にも相談しました。先輩からは「あんな医師が何か言うても気にせんでいいよ」と言ってくれました。両親からは「パワハラともいえる行為だから、上司に相談するか、上司に相談しても駄目なら裁判を起こせばいい」と言われました。

上司には2,3度面談で相談しました。1度目は「先生も受け持ち患者数が多くてストレスがたまってるみたいだから、受け持ち患者数を減らすように話がでているからもう少し待ってほしい」と言われました。2度目、3度目は「先生も教育してあげたいという思いで言っているから」ということで、特になんの対応もありませんでした。公衆の前で怒鳴り散らすことが教育なのか?!と思うと同時に、医師不足で病院も医師をやめさせることができない状況に気付いたので諦めました。師長からは病棟異動の話も出されましたが、すでに精神はズタボロでまともな生活が送れていないのに人工呼吸器やがん治療を行っているような急変の多い病棟への異動は不安で、退職することを前提でお話しさせて頂きました。


求職期間からの退職

その医師が配属されてからは何度もやめたいと思いました。しかしその医師はもともと別の病院でスタッフからストライキをされたり、居場所がなくなって1~2年単位で病棟を転々としていると聞いたので、1,2年は辛抱しようと思いました。しかし、病棟スタッフが優しいのと、医師の我儘や怒鳴り散らす行為に誰も反抗できなかったこともあり、契約が2年延長され「私の病棟には他の医師は手出しさせない」というような雰囲気まで出していたので、息がつまりそうになり、鬱状態で休職期間を経て退職しました。


次はもっと働きやすい病院を

医師とのトラブル、患者との人間関係に疲れたのもあり、しばらくは病院への就職を考えていません。しかしもし病院への勤務復帰を考えるとしたら、プライベートの方を大事にしたいので定時で帰れる所を重視します。医療知識や技術の向上や高収入なども本当はほしいですが、そのかわり自分の時間が奪われてしまうということも分かったので、はっきり申しますとそこまで勉強などに熱心ではないような所の方が割り切って仕事ができやすそうです。

  

同じトラブルで悩んでいる人へ

もしパワハラで悩んでいるのでありましたら、日記などに日時と内容、もしくはボイスレコーダーなどを使用して証拠を残しておけば裁判では勝てると思います。私は残念ながらそこまでできるような精神状態じゃなく、また当時は復帰も考えていたので裁判沙汰を起こしたくないというのもありました。退職した今となっては後悔しています。
医師とのトラブルで上司や病院に相談してもどうにもならない場合は労働基準局などへの相談など第3者に頼むことをお勧めします。それでも改善しない場合は環境を変えることをお勧めしますが、正直言って何処にでも同じようなトラブルはあるだろうと思うので期待できません。
証拠を残すことと、第3者機関への相談が自己の防衛に役立つと思います。ただし同僚や上司からは警戒されると思いますが・・・。